32 3回目の結婚

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それから、彼女はチャンネルを変えるように気持ちを切り替えた。 そして… 「お金を下さい!」 「それは当然だよね。出来る限りはしますよ」 「15万下さい」 「えっ?それは、無理だわ」 「裁判しても、貰います‼」 「気持ちは分かるけど、彼はまだ働いてないし、悪いけど、そんなに払えないもの。 それに,裁判しても、せいぜい子供ひとりに3万だよ」 「それじゃあ 、7万下さい!」 「7万って…」 「子供2人と・1万は私に!」 「分かった、それは約束する」 切り替えが早いし、頭も良いし、とても強い人だ。 Tが尻に敷かれてるわけだ、と納得する。 「こんな形で知り合ってなければ、お友達になれたと思います」 思いがけない言葉を貰って、彼女はTを私に託してくれた。 こうして… まだまだ、すったもんだはあったけど、Tと私は平成2年2月22日に入籍し。 Tは葬儀屋に就職した。
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