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それから、彼女はチャンネルを変えるように気持ちを切り替えた。
そして…
「お金を下さい!」
「それは当然だよね。出来る限りはしますよ」
「15万下さい」
「えっ?それは、無理だわ」
「裁判しても、貰います‼」
「気持ちは分かるけど、彼はまだ働いてないし、悪いけど、そんなに払えないもの。
それに,裁判しても、せいぜい子供ひとりに3万だよ」
「それじゃあ 、7万下さい!」
「7万って…」
「子供2人と・1万は私に!」
「分かった、それは約束する」
切り替えが早いし、頭も良いし、とても強い人だ。
Tが尻に敷かれてるわけだ、と納得する。
「こんな形で知り合ってなければ、お友達になれたと思います」
思いがけない言葉を貰って、彼女はTを私に託してくれた。
こうして…
まだまだ、すったもんだはあったけど、Tと私は平成2年2月22日に入籍し。
Tは葬儀屋に就職した。
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