心の声

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阿修羅には友達はいない 怪我しても誰にも頼らない… 阿修羅は天才だった だから授業の時も図書室に行って本を読んでいる 阿修羅は施設に帰る事にした その時 前から女の人が走ってきてぶつかった 「痛い~ 大丈夫? すみません…」 と謝ってきた 阿修羅は知らんぷりした 「貴方…確か阿修羅さんよね」 阿修羅は 「あんたは 僕が綺羅を殺した っていう噂知らないから僕に話をかけてるの?」 「… 知ってるけど?それが?」 「やっぱり 君もか… でもいいや僕は人に信じてもらうことなんて望んでないし」 「いいえ あなたは望んでるわ… 心がそう言ってるわ 」 「うざい 僕には心なんて無い じゃあ」 阿修羅は施設に帰っていった 阿修羅は昔から好きだった海に行った 風景を眺めた その時 阿修羅の耳に美しい歌声が聞こえてきた 「悲しみはいつもー側にいる♪ 誰もあなたを信じなくても 私が貴方を信じるから~~♪ 」 聞こえてくる綺麗な歌声 誰かの声に似ていた それはさっきぶつかってかた 女の人の声 「あら 阿修羅くん?大変私の歌聞こえていた?」 阿修羅の顔には涙があふれていた 「君は信じてくれる?僕の事誰も信じてくれなくても君は僕を信じてくれる?」 「… 阿修羅くんは殺してないのね そうなのね 」 「うん … 」 「あなたは私のこと信じてくれる?」 「……」 「いいわ 貴方が私を信じてくれなくても信じてあげる」 阿修羅は初めて心を許した
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