はるか……。

１９

6月に入り、とうとう体育祭当日。

あの日からあなたが私に張り付いているからか山本くんは私の前に現れなかった。

それでも相当警戒しているあなた。

競技の時以外はほとんど私の側にいる。

競技に出ているときには紗智と舞が左右を固めていた。

そんなにしなくてもというと、これでも足りないくらいだと言われてしまった。

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