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生まれ育ったあの街。
都会とはかけ離れたのどかな空気。
私は今よりももっと身体が弱く、ほとんど家で過ごしていた。
ある時、お使いの途中で見つけた小さな小道。
好奇心から辿っていくと。
鬱蒼とした茂みの奥から漏れ出る光。
その光に向かって、歩く。
その光はやがて大きさを増し、目の前に広がった。
眩しさに瞑っていた目をこじ開ける。
そこには野原が広がっていた。
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