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あの日もいつものようにあの場所に向かった。
この選択が、その後の運命を大きく変えるとはこのときまだ思っていなかった。
丘に着いたとき、既にそこには先客がいた。
この辺りでは見かけたことがない少年。
少年は、崖の手前ぎりぎりに這いつくばり、眼下を見下ろしていた。
私が側に来たことには気がついていないようだ。
私がいつも座っている近くにいる少年。
場所を変えようかとも思ったが、なんとなくそのままいつもの場所に腰を下ろした。
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