唇の呪文

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何度も決めたサヨナラは 果たせずに胸の底 五月蝿い生活音の中 私は独り、膝を抱く 甘い声で私を呼んで その声は又、他の名を呼ぶ 不幸せな幸せに溺れて このまま溺死 繰り返された愛の言葉さえ 一層、不快を与え続けて 止めを刺した 唇の 呪文。 貴方の汚れた嘘 上手に騙して欲しかった 不幸せな幸せに委ねて そのまま堕落 理想郷は何処にも無い。
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