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口に出すよりも4人の目が語っていた。
「私が持ってるペンが緑の『特殊』で良かったわね。」
4人にはわからない単語だが、とりあえずは幸運らしい。
「帰ってきたらしっかりと勉強しなさいよね?」
そう言って雫はおもむろにペンを取り出した。
「…!雫さん!?今からですか!?」
春人が焦りながら質問する。
「思い立ったら吉日って言うじゃない」
そう言いながら『異世界転送』の文字を紡ぐ雫。
「年取ってるかわからないけど、まずクレアって女性を探しなさい。美冬を『ティナ』って呼んだらまさしくその人がクレアよ。美冬は若い頃の澪そっくりだから」
ケタケタ笑いながら、かなり重要な事を言い放っている事に気付かない雫。
「ちょ…雫さん!…それって…」
美冬がそう言いかけて4人は姿を消した。
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