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「ここが…異世界?」
春人達の視界には広大な緑が広がっている。
「…みたいね…まさかこんな事が本当に有り得るなんて…」
美冬は信じらんないという表情で今も動揺を隠せていない。
「この噴水は…何なんだろうね?」
夏美のすぐ背後にある噴水。
噴水の名前を記す看板が傍らに立っている。
「『アメカンムリ』?なんのこっちゃ」
秋人が看板を読んで、怪訝な顔をする。
「おい!貴様等!立ち入り禁止区域にどうやって入った!?」
4人が発することはないであろう野太い声が、4人に浴びせられる。
「いえ、私達は…」
美冬が状況を説明しだそうてするのを、春人が止めた。
「俺達、魔法の練習してたら誤ってこんな場所に来て居たんですよ」
にへらと笑いながら、サラッと言った。
「ほぅ…とりあえずは長に報告と謁見をしてもらう。着いてこい。念のため手は後ろで縛らせて貰うがな。」
短髪のガタイのいい色黒の男はそう言って、4人の両手を背中で拘束した。
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