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「ちょ…アレもしかして私達狙ってんじゃないでしょうね!?」
美冬が悲鳴に近い声で叫ぶ。
「違う事を祈りたいがな…」
春人がボヤいた時、飛龍は5人めがけて滑空してくる。
「マズいわ!この場所を荒らされる訳にはいかない!少し離れた所に広場みたいな場所があるわ!」
叫びながらクレアが駆け出した。
そうでなくても落ち着けない4人はクレアに従い、逃げ腰でクレアを追いかけた。
五分も走らない内に広がった大地に出ると、飛龍は前を塞ぐ様に降り立った。
「…戦闘経験ゼロの俺達に倒せるのか?」
秋人も苦虫を潰した様な表情で飛龍を睨む。
「倒せなくてもいいから撤退させればいいわよ!!」
美冬は何故かワクワクしている様だ。
「どうでもいいが、みんな怪我だけはすんなよ!!」
そういって春人も覚悟を決めて飛龍に駆け出した。
不思議と恐怖は感じなかった。
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