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「バカ!急いで離れろ!」
春人の叫びに頭を傾げた夏美。
「敵が倒れてくるぞ!」
秋人が状況を補足した。
振り向こうとする夏美を見た美冬が、咄嗟に夏美の方へ駆けだしていた。
夏美の身体にしがみついて、そのスピードのまま二人はその場から離れる。
先程まで夏美がいた場所は飛龍によって潰された。
間一髪避けた二人に、離れてろと叫んだ春人が倒れもがいている飛龍にザクザク攻撃を加えていく。
それを見た秋人も続々と火の玉を作り、打ち続けた。
未だにもがいている飛龍は、ゆっくりと翼を広げ、重たい図体を飛翔させる。
飛龍の眼光はより鋭さを増していた。
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