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「つうか、こんなドラゴン二頭とか倒せるやついんのかよ!」
絶望感でたまらず愚痴をこぼした春人。
一頭ならばなんとかなったかもしれない。
徐々にとはいえ、傷を負わせたのは確かだ。
銀色の龍が咆哮をあげる。
耳を押さえてはいるが、それでいて尚頭が痺れるような錯覚に陥る。
「倒せた人物は居たけど、今はもう居なくなってるわね…あんた達の父親は楽々倒してたわ…」
クレアが呟いた。
銀龍が遂に大地に降り立った。
その時の振動で震度3はあろうかという地震まで起こる。
「腹括って全力で挑むしかないな…」
諦めに近い春人の言葉に、女性三人は頷いた。
ただ、一人真剣な顔付きで考えている秋人を覗いて…
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