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「さぁ、みんなのところへ戻ろう」
雪人は夏美に言った。
「あの馬鹿共、まぁた厄介なヤツと戦ってるみたいだな…」
ボソッと呟いた雪人は、頭をガリガリ書きながら、うっすらと聞こえてくる戦闘音を聞いていた。
「夏美、急ぐぞ」
夏美の肩に手を置いた雪人は、そのまま夏美をお姫様抱っこして、一瞬でその場から離れた。
「…うわぁ」
照れている夏美をよそに雪人は草木をかきわけ、春人達と合流した。
「…お前等、コレ晩飯にするのか?」
雪人は戦ってる怪物を見て、思わずそう言った。
またも格上の怪物と戦っていることよりも、芋虫のような外見から出た発言だった。
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