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空と二人で、そのキラキラした髪を見つめていた
「何かやらかしたとか」
『お前、ここはそんな
島流し的な学園か?』
「違うかぁ~、でもさ…よく転入出来たよね」
『だよな…ここは偏差値が高くてスポーツも有名……転入するにしても、余程のコネか金か頭脳がないと無理だな』
「翔……なんかその言い方やだ」
『だってそうじゃん!』
「…………まぁね」
そんな話をしていたら
昼休み終了のチャイムが鳴った
『あ、まだ飲んでない!』
「早く飲んで!」
『てか、次何だっけ?』
「体育だよ」
急いで飲むのをやめた
『パス!』
「ちょっと!そんなカードゲームじゃないんだらパスとか」
『でもパス』
「もう……何で?」
『あの先生、職権乱用して柔軟ばかりやらせるし、前なんか背中押すふりして手が滑ったとか言ってふともも触られたし!……キモッ』
「では、翔君と空君は
自習にします」
『ぶっ!別に付き合わなくてもいいし』
「いやいや、俺もプールの授業で思いきりお尻を触られまくったしね」
『空も?』
「うん」
『ムカつくよな~、仕返ししたいよな~』
「うんうん」
二人で顔を見合わせて
クスッと笑う
「翔先生!」
『何だね?空君』
「僕、先生に襲われたいと思います」
『それはいい考えだ!
是非がんばりたまえ』
「てか、その役は翔の方が適任じゃない?」
『んじゃ、空は撮影係りな』
「オッケー!」
あの先生はサボると必ず呼び出すからそれを狙う事にした
『タイトルは…野獣に襲われる可憐な美青年!』
「可憐?」
『妖艶?』
「………ナル」
『お前なら天然青年だな』
「ちょっと!美は?美が抜けてるし!」
『よし、カメラを用意しよう』
「は?しかと?スルー?無視?」
『うざっ!』
うまく行けば……むふふ
てな具合でいつも刺激を求めなきゃ、退屈すぎて死んでしまいそうな学園生活だったんだ
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