無茶苦茶だから~

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『あの……言ってる事が目茶苦茶だよね?』 「そうかな?」 『そうだよっ!んな事言われてはいそうですねっ!なんてなるかよ』 「さすがだね」 『はぁ?』 「簡単に落ちないところがね」 『意味わかりません』 てか、なんかおかしい 俺達がゲームを始めたはずなのに、なんで逆っぽくなってるんだ? 落とされるのは俺達かぃ! いやいや、そうじゃないだろ 『とにかく!二度とすんなよなっ!』 「約束……」 よしよし 「……は出来ないな」 『ちょ!なんだよそれ』 「だってそうだろ?目の前にご馳走があるのに見てるだけなんて出来ないんじゃない?」 『たとえ方を変えろよな…』 「じゃ、タイプの可愛い男の子?」 『あの…さ、俺はそんな趣味はないんですが』 「教えてあげるよ、何でも知りたい事ならね」 『えっ…じゃ……なんてなるかよっ!変態!!』 「なるさ…翔は必ずね」 『ない!絶対ない!!』 「クスッ」 なんなんだっ! やっぱり遊ばれてる感がめっちゃあるんですけど…… 『てか、冬矢はそういう人なのかよ』 「いや、そうでもないよ」 『だったら女の子に行けよな』 「俺は逃げる奴を追いかけたいから」 『ぐっ……』 「逃げなければ追わないよ?」 『マジ?』 「うん」 『てか、近いってばっ!』 「あれ、逃げるの?」 くっ…… 空~早く戻ってこ~い!! 『に、逃げないしねっ』 「そう」 『ち、ちょ!だからどうして近付くんだし!』 「ん?」 逃げてもいいですか? なんだか危険な香りが…… 『あの……顔が近いから』 「うん」 『もぅ!いい加減に……んんっ……』 むっかぁ~!!! またキスするとかありえないだろっ! 『てめぇ……』 「勉強を教えたご褒美」 『ふ、ふざけんなっ!』 1度目ならまだ許そうと思ってたのに、2度もするとかありえない 俺が言った話を聞いてないのかよ 『冬矢なんか大嫌いだっ!……いっ…』 忘れてた 走り出そうとして思い切り転びそうになった 「危ないよ?」 冬矢の腕の中に思い切り倒れこんだ俺は…… 『むっ!』 「怒った顔もいいね」 『離せよっ』 「うん」 そっとベットに座らせながら、優しく微笑むとか…… くっそぉ~~! 怒れなくなったし…… 「おまたせ~……ん、どうかしたの?」 『何でもない』 そう言ってココアを飲みながら 冬矢を睨み付けた
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