もう一人の転校生?

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あの日以来、俺は冬矢を避けていた 3度目はもうごめんだしね もうゲームよりも身の安全第一だ 「翔、転校生が来たよっ!すんごいの」 さすが情報が早いな 『何がすごいんだよ?』 「めちゃカッコイイ!!」 もうそれはいいや イケメンに会っていい事がないのは十分過ぎるほどわかったしね 『興味ないな』 「もとうよ!」 『てかさ…ゲームはどうなったんだよ』 「それはそれ!これはこれだよ!イケメンは心のオアシスだから」 出たよ、空の名言…じゃなくて迷言 てか、鏡で自分の顔見てればいいじゃん…… って言いたい 『あのさ、空はイケメンが好きなの?』 「わかんないけど見てるだけで癒されるじゃん」 『あ…っそ』 やっぱりよくわかんないな 「早く行こうよ!」 『えっ?何で俺までっ』 腕を掴まれ強引に連れて行かれた なんでだよ…… 『どこまで行くんだよ?』 「んと、2年の教室」 げっ!嫌すぎっ!! 「しかも、冬矢と同じクラスだよん」 『おぃおぃ…マジかよ』 「うん、マジ!」 はぁ、完璧になにかを忘れてるよな まぁいいけど…… 「あ~!まだ人が群がってるし」 てか、その中に行く俺達も同じでは? 「あっ、冬矢と一緒にいるよ」 ああ…行きたくない 「ほらっ!行くよ」 『もう……何しに行くんだよ』 「……さぁ?」 『おぃ~!』 なんて事を言っていたら 冬矢に気付かれてしまった 最悪だ……
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