2322人が本棚に入れています
本棚に追加
/190ページ
眠れない……
目を閉じると冬矢の顔が浮かぶとか
「翔……大丈夫?」
『うん』
まだ起きてたんだ
「何だか今日の翔はおかしいよ」
『そうかな』
「うん」
『てか、まだ起きてたの?』
「あっ…うん」
『眠れない?』
「ちょっと考え事」
『和海の事?』
「ち、違うしっ!」
そうなのかよ……
わかりやすい奴だな
「翔……」
『ん?』
「男の人に対してドキドキするのは病気?」
『えっ……』
「なんかね…思い出すと胸が苦しいって言うか…俺、おかしいよね?」
俺も同じだとは言えない
『空はさ……恋をしちゃったんじゃない?』
「えっ…嘘…だって相手は男だし」
『うん、でもありかもよ?』
「う~ん」
やっぱり悩むよな
俺だって悩んでるし
「翔は好きな人とかいないの?」
『いない……よ』
「そっか」
『だけど、俺は空が男を好きになっても今まで通り友達だから』
「うん……でもまだよくわからないから」
『そか』
まさか恋愛話をするとは思わなかった
ここは男子校だし、
男を好きになる事もないと思っていたから
じゃ、このドキドキは何だ?
くっそぉ……
寝不足になるだろっ!
明日はさすがにサボれない
あ~もう!
消えろっ!
でも、キスってあんな感じなんだ……
ふと、さっきのキスを
思い出す
『うはっ!』
「どうしたの?」
『なんでもない』
ヤバイ……
なんで下半身が反応してんだよっ!
病気なのは俺かも知れない……
最初のコメントを投稿しよう!