お願いだから寄らないで

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めちゃくちゃエロい夢を見てしまった…… ああ…… ヤバイ 空が起きる前にシャワー浴びないと 俺……欲求不満なのかなぁ そんな事を考えながら、 シャワーを浴びて部屋に戻ると、空が起きていた 「おはよっ!」 『おはよ』 「寝癖でもすごかったの?」 『まぁ…そんな感じ』 髪をわざとらしく拭きながら、空を見た 普通……だよな 夜中の話は夢? ……なわけないし 急いで髪を乾かして、 制服に着替えた 「今日は居なくならないでね?」 『大丈夫』 「サボるなら俺も一緒だからね!」 『はいはい』 思い切り釘をさされたような感じ 「あっ、遅刻するっ」 『仕方ないから近道ルートだ』 「ああ……神様、へんな動物がいませんように」 『行くぞ』 「うん」 二人で寮を飛び出し、 林の中へ 『大丈夫か?』 「し、翔~!」 またかよ…… 走りながら後ろを振り向いた 『なっ!何だ?』 「ヤギ?」 『ちょ、どんだけ野性化した裏庭なんだよっ!』 必死に走りながら ヤギから逃げる (ンメェ~ンメェンメェ~) 「や、やだ…俺はまずいから!」 『ヤギって肉食?』 「でも、うめぇ!って聞こえる」 (ンメェ~) 『確かに……』 『うわっ!』 「ちょっと、止まったら食べられるって!」 『む、無理……』 「えっ?」 『でかい蜘蛛が……無理むりムリ!』 「蜘蛛は何もしないよ」 『でも怖い』 「あ~ん!」 『お前だけでも先に行け』 「で、でも」 『食われるぞ』 「わ、わかった…ごめんね」 『気にするな』 空は蜘蛛の巣をくぐり、 走り去った そしてヤギは俺を踏み付けながら通過した 『いででっ……ひぃ!』 頭の上に蜘蛛の巣…… う、うごけない よく空はこの下をくぐれたよな……… ああ……また遅刻するかも 蜘蛛がいたから動けませんでした……は理由になるのかな?
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