第二章

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和奏 「あ……あれ?…殺されて、無い?」 琉希 「藍、初心者相手にそんな事するの?…可哀想じゃない」 藍 「琉希…チッ……偽善者が……。…いいよ?今回だけは許してあげる。けど…次会ったら容赦無く殺すからね」 (最初だけ小声で、あとはトーンを高く) 琉希 「やっと行ったわね。…貴方、怪我は無い?えっと…初めて、よね?」 和奏 「平気です。肩にかすった程度ですから。……あの、ありがとうございました」 凜 「和奏っ!!大丈夫!?本当に心配したんだからっ……私からも、ありがとうございました…えっと…」 琉希 「ああ、私は琉希。呼び方は何でも構わないわ。……藍は…今の奴は敵だから、気を付けてね。強いから…何度も参加してるみたいよ」 凜 「琉希…さん。…私達、ルールがまだわからないんですけれど……。これはただのバーチャルゲームなんですよね?」 和奏 「どうしたの?急に…そんなの、決まってるじゃん」 琉希 「いいえ。これは現実世界のような所よ。……っというか、貴方達何も知らずにここに来たの?」 凜 「現実…?…嘘でしょ…?」 琉希 「いーい?この世界では痛みは半分まで軽減されているし、人によって身体能力も上がるわ。だけど…死ぬ事もあるのよ」 (最後は声低めに) 凜 「嘘…っ…?…死ぬ…?……ゲームなんじゃないの…?」 琉希 「呼び方がゲームっていうだけ。本当は…ほら、左手。小さく数字が書いてあるはずよ、それが死ぬ度に減っていって…ゼロになると…ゲームオーバー。」
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