トライアルグレイ

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みんなドアを中心にホストのお出迎えのように整列する。あたしは意味わからないながらも1番端にちょこんとならんだ。 さらによくみると みんな服が若々しいというかゴージャスというか… 見事に全身ブロンドの服で、え?大統領の妻ですか?とでも言いたくなる。 私といえば、 長袖にジーパンという一人だけ浮いた普通の格好。 『あっの!今から凄い人がくるんですか???』 横にいる美並先輩に聞く。 この人はまだ化粧は薄い。 『しらないの?あーそうね~。今日は"Care"の担当が決まる大事な日なのよ。』 『ケア?なんですかそれ。』 『とても大事な役目なの。まあ、受け持つタレントによって天国地獄にかわるけれどね。』 タレント… 天国地獄… もしかして…!! 『マネージャーですか!?』 私が驚愕して聞くと 驚いたように目を見開きながら 『そんなにマネやりたいの?』 それから笑って 『違うわ。マネは勝手に上がきめるもの。この事務所は独自でCareはタレントに決められるコトになってるのよ。Careを頼めるのはそれ相当の実績を納めてて必要な人だけだからね』 『えっじゃあケアは何するんですか…?』 あたしが聞いた言葉に返してくれそうになったとき、ちょうどドアが開いた。
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