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あたしはどうせ関係ない。だからあたしは下を向いていた。
そいつの足は着々と近づいてくる。
誰なんだろう。
この黒づくめ。
そもそもケアってなんなんだよ。
早く帰ってDVD見たい。
そう思っていたら、
足があたしのめのまえからいっこうに動いていないのが目に写った。
えっなに?
恐る恐る顔をあげると背の高いそいつに見下ろされているあたし。
「なんですか?」
小さい声で尋ねてみると、
「マネージャーこいつでいいや。」
とあたしを指さしながら言ってくる。
会話は無視されたうえ、何か上目線の言い方に頭にくる。
「そうか。いいですか?」
マネと呼ばれる人は部長に聞くが、
「あいつはまだ新人ですが-まあ大丈夫でしょう。」
え?
「ではこのまま宿屋に。」
ええ?
「はい。おぃ君。自分の荷物持って。行く用意!!」
全視線があたしにそそがれる。ギロッッとした目もあるし…。
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