トライアルグレイ
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「美並先輩、どうしよう」 って言おうと美並先輩をみると一瞬あっけに捕われた顔をして、それから頑張ってというような顔をされた。 「おい、おまえ早くしろ。時間ねぇんだよ」 顔のみえないこいつは、命令口調。 本当にわけがわからない。 とりあえず私は今日もってきたバックだけ取りに行き、二人の後についていった。 背中越しには、見なくてもわかるような鋭い視線を残して…。
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