ネオンガイ

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「それなら心配ないわ。 さっき、まだ営業してる喫茶店を見つけたの。 銀十字ってお店なんだけどね… 私が誘ったんだし、少しくらい奢らせてちょうだい?」 「マジで!? 奢ってくれんの!? 行く行く!」 奢る、という言葉に食いつき、今度はアイカが顔を輝かせた。 一方なんとなく居心地が悪そうにしていたアイカの友人にヒロミは目をやり、一緒にどうかと誘う。 はじめは邪魔にならないかと渋った友人も、ヒロミが是非と言うので、好意に甘えることにした。 「じゃあ… 二人とも行きましょ?」 ヒロミはついてきて、というように先に歩き出す。 空気を動かさず、静かにゆるりと歩む姿は何か 見覚えのある獣のそれ そのものだったが… はたして何の獣であったか。 やがて三人は夜の街に 消えた
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