事の始まり

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その後2時間が経過したが、 一向に留美が帰ってくる気配はなかった。 「お母さんどうしたのかなぁ?」 「また誰かと会って、話してるのかも。」 と、特に不審がることもなく遊びながら、 母親の帰りを待っていた。 その10分後。 ちりんちりん 玄関のドアについているベルが、 誰かの帰宅を知らせた。 「「おかえりー!」」 2階の部屋にいた2人は、 元気よく出迎えたが、 そこには母親ではなく、 いつも活気あふれた父が、 力なく座りこんでいた。
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