一章

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そんな客の様子を見て微かに口角をあげる (  ω ) 深くフードをかぶっている為、間近に居ても顔が見える事は無かった 客は、舐めるようにグラスに口をつけるばかりである それにしても、とバーテンダーは思う この奇妙な客はどこから来たのか 極稀に、こういう妙としか言いようの無い客が来る事はある そこそこの年月をバーテンダーとして生きて来た自分としても、それはさほど驚く事では無かった しかし、 (´・ω・`)(…この違和感はなんだろう) そんなちょっと奇妙な客達とは違う雰囲気、違和感 明確で無いそれが、バーテンダーの、否、ショボンの喉につかえていた (´・ω・`)(でも…まぁ、) 悩んでも仕方ないか、と思い直す 目の前の彼(いや、彼女かも知れないが)は自分の出した酒を飲んだ ならば、彼女(いや、彼かもしれないが)は自分の客だ アルコールが半分程減り、客は無音でグラスをカウンターに置いた タイミングを見計らうように、ショボンが目だけ上げる (´・ω・`)「それじゃあ、注文を聞こうか」 ( ^ω^)「お肉が食べたいですお!」
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