1782人が本棚に入れています
本棚に追加
まずは軽く俺のことを説明しておこう
俺の名前は椎名海斗。趣味や特技はこの際どうでもいいだろう。
特徴を述べるなら…身長が高い
この大日本王国は、いや…世界は食糧危機にみまわれている
その食糧危機はずっと前から続いてるんだ。そのため必要な栄養が取れず、遺伝的に身長が徐々に低くなってる
現在の一般男性の平均が160で女性が145ってところかな
そんな中、俺は185cmもある。
本題に入ろうか。なんであんな状況に置かれたのか…それは、
この大日本王国の今の国王が立案した、新しい法律にが原因なんだ
―2ヶ月前―
『えー…国王が立案された法律が国会を通りましたので、今日からその法律を実行したいと思います』
気の弱そうな大臣が額の汗を拭いながら、ブラウン管の向こうで話している
「海斗―、とうとう私達助かるのね、お母さん嬉しいなぁ」
母さんは洗濯物をたたみながらテレビを見ている。俺は近くの椅子に腰掛けながら、一緒にテレビを見ている
「母さんは期待し過ぎだよ。政治家や国王なんて信用出来ないって、父さんの口癖だったじゃん」
そう…「だった」のだのだ。つまり過去形
父さんは俺が幼稚園を卒園する前に死んだ。
少し違うな…殺されたんだ。
今から12年前の話だが、俺は鮮明に覚えてる。
いつものんびりとしてて、楽天的な母さんが、
父さんの棺にしがみついて泣いてる姿を
最初のコメントを投稿しよう!