友食い

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まずは軽く俺のことを説明しておこう 俺の名前は椎名海斗。趣味や特技はこの際どうでもいいだろう。 特徴を述べるなら…身長が高い この大日本王国は、いや…世界は食糧危機にみまわれている その食糧危機はずっと前から続いてるんだ。そのため必要な栄養が取れず、遺伝的に身長が徐々に低くなってる 現在の一般男性の平均が160で女性が145ってところかな そんな中、俺は185cmもある。 本題に入ろうか。なんであんな状況に置かれたのか…それは、 この大日本王国の今の国王が立案した、新しい法律にが原因なんだ ―2ヶ月前― 『えー…国王が立案された法律が国会を通りましたので、今日からその法律を実行したいと思います』 気の弱そうな大臣が額の汗を拭いながら、ブラウン管の向こうで話している 「海斗―、とうとう私達助かるのね、お母さん嬉しいなぁ」 母さんは洗濯物をたたみながらテレビを見ている。俺は近くの椅子に腰掛けながら、一緒にテレビを見ている 「母さんは期待し過ぎだよ。政治家や国王なんて信用出来ないって、父さんの口癖だったじゃん」 そう…「だった」のだのだ。つまり過去形 父さんは俺が幼稚園を卒園する前に死んだ。 少し違うな…殺されたんだ。 今から12年前の話だが、俺は鮮明に覚えてる。 いつものんびりとしてて、楽天的な母さんが、 父さんの棺にしがみついて泣いてる姿を
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