2人が本棚に入れています
本棚に追加
「…あの日、雫が来てくれて本当によかったよ。」
あ、優しい笑顔だ。
優しくてあったかい渉。
「雫はどうして聞かないの?あの日何で俺が泣いていたのか。」
「…渉が話したくなったらでいいかなって。」
「そっか…。」
沈黙が流れる。
冷える音楽室に2人だけ。
なんとなく頭に過った不安な気持ちを
この時は言葉にしなかったんだよ。
例えお互い違う道を歩んでも
きっと私はあなたを好きだし
あなたもそうだと信じていた。
最初のコメントを投稿しよう!