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「…あの日、雫が来てくれて本当によかったよ。」 あ、優しい笑顔だ。 優しくてあったかい渉。 「雫はどうして聞かないの?あの日何で俺が泣いていたのか。」 「…渉が話したくなったらでいいかなって。」 「そっか…。」 沈黙が流れる。 冷える音楽室に2人だけ。 なんとなく頭に過った不安な気持ちを この時は言葉にしなかったんだよ。 例えお互い違う道を歩んでも きっと私はあなたを好きだし あなたもそうだと信じていた。  
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