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 同時刻、四季高校から徒歩20分の位置にある駅前のファミレス。 「会長もたまには気がききますね!」 「だろう? 私だってただ破天荒なだけじゃないんだよ。今日はおごりだ。ジャンジャン食えよ」  窓側のワンブロックを四季高校の制服を着た男女5人の集団が占拠している。 「あぁ涼しいー。昨日会長から電話来た時、また暑い中を学校に行かなきゃいけないのかってうんざりしましたよ。でも今日は来てよかったー。……すいませーん! 苺パフェ追加で」 「ほんとですよ会長の気まぐれにはいつもヒヤヒヤしています」 「ははは。だから今日は今までのお詫びだ」 「もう今日は会長の財布なんて気にせずドンドンメニュー頼みますからね」 「すいませーん、唐揚げ追加で! ……それにしても山本と木村の一年生コンビなかなか来ませんねぇ」 「あぁあいつらは来ないよ」  会長は何食わぬ顔で言う。 「え? どうしてですか?」  会長はコーヒーをひと啜りすると、 「前々から思っていたんだが……あいつらお互いに気があるんじゃないか?」 「あ、それ僕も思ってました」 「私も。絶対両思いですって」  次々に肯定の意があがる。 「だろ? だからさ……」
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