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怪は、懐中電灯を皆に一人一つ渡し、最後に電気を消してテントの外に出た。
怪「よし、じゃあ出発するか。米、案内してくれ~。」
テントのチャックを閉めながら言う。
米「了ー解っ。見ての通り、外真っ暗だから、懐中電灯つけて行こうか。」
懐中電灯のスイッチをON、OFFにしながら、みんなに説明を入れる。すると健吾以外はみんなつけた。
静「あれ?…なんで健吾は、電気つけないの?」
静矢が、懐中電灯で健吾を探しながら健吾に問う。
健「あ、まだ見てなかったっけ。…これ、俺の能力なんだ!」
こっちだよと静矢の懐中電灯の光を、自分に当てる。
来「なになに~?健吾の能力って、暗いとこでも見えるようになるの?」
健「ちょっと、違うんだな~…ズバリ、私の能力はねぇ、適応能力といってねぇ、え゙え゙~、どこでもねぇ、対応できるん…だねぇ。」
健吾の周りの六人はなぜか、大爆笑して転げ回っている。
米「健吾めっちゃ、マネ上手い!完璧でしょ!いや、爆笑し過ぎて全然怖くなくなっちゃったじゃん。」
来「ホントだよね~!マジウケる!」
皆はまだ笑いが収まらず、ひぃひぃ言っている。
…しかし、そんな中尋は一人、顔色が悪いのをまだ誰も気づかない。
米「あ、笑ってるうちに着いちゃった。ここが、なんとか墓地だよ。」
来「なんか、いかにも出そうな場所だね~。」
懐中電灯を当て、広さを確認したところ、横は墓15個、縦に関しては手持ちの百均ライトでは確認できない。
怪「こーわっ。俺、テント戻ろうかな…。」
米「そういうと思って、テント張ってる間に俺が、墓地至るところに六個の箱を置いてきた。その中には五万円入ってるんだ。鍵はここに置いとくから、持ってきたら各自開けてくれ。」
怪「りょーかいです隊長!!!」
こうして肝試しが始まった。
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