一対の巨影

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ガラガラ、 「シン、入るわよ。」 「……おじゃまします。」 僕がフレアと話していると、病室の扉が開き二人の人が入ってきた。 言わずもがな、ジルとルゥである。 っていうか二人ともノックくらいしようよ……。……あ、フレアもか。 二人は入ってくると、ジルはベッドのフレアの隣に、ルゥは僕の近くの椅子に座った。 「……シン、……これ……食べていい?」 そう言ってルゥが僕の枕元にあるりんごやらが入ったバスケットを指差した。 「ん?あぁ、いいよ。一人じゃたべきれないから。」 ありがと、っと小さくルゥは呟き、どこからともなくナイフを取り出してりんごを手に取り、剥き始めた。 ……ルゥ、そのナイフはどこから出したんでしょうか?何もないとこからでたように見えたけど? 「……気のせい。」 そうですか。では、読心術も気のせいってことにしますね。 「それで……二人はどうしてここに?」 「防具を貰ったあんたが私達に言うべきことがあるだろうから、わざわざ出向いてあげたのよ。」 ……何故ジルはこんなに上からの目線なんでしょうか?……いや、感謝はしてるけど。
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