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僕が防具に見入っていると、ふとりんごを食べていたルゥがこちらを見ているのを感じた。
「どしたの?ルゥ。」
「……それ……一回……着てみて……サイズとかの……微調整……するから。」
あぁ、それもそうだね。いくら上等な防具でも体に若干でも合わなかったら動きが阻害されて命取りになることもある。
「わかった、着てみるよ。」
そう言って僕はベッドから降り、立ち上がった。
そして、病院で患者が着る衣服――まぁ、パジャマっぽいやつだよ――の上から防具を装着していく。
ちなみに防具にもよるが、普通の防具だと中にインナーを着てから防具を着るので、べつにパジャマのままでも大丈夫である。
メイル部分からフォールド、グリーグ、アームときて最後にヘルムをかぶる。
防具は実際に採寸をしてから作られたかのように僕にぴったりだった。
「ルゥ、どうかな?僕は大丈夫だと思うけど……ってルゥ?」
自分的には大丈夫だと伝えようとしたが、ルゥは若干眉にしわをよせ、防具をじーっと見入っていた。
それを見て若干慌て始めるフレア。おーい、冷や汗すごいよ?
二人ともどうしたんだ?
……あ、ジル?今はルゥに代わってお見舞い品のりんご食べてるよ?
了承はしてない。勝手に食べてる。……まぁ、いいけど。
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