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『怖い』とか『気持ち悪い』とか言う感情はありませんでした。
幼かった私は同じ人間だと言う事すら分かっていなかったのかもしれません。
私はじっとその物体を見つめていました。
するといきなり目を塞がれました。
隣のおばちゃんが私の目を塞ぎその場から引き離したのです。
「あんなもんみたらあかん。はよ家帰り。」
「あれは何?」
「あんたはまだ知らんでええの。わかった。」
普段はとても優しいおばちゃんなんだけど珍しく怒ってるな。なんて思った。
なんで大人の人はみんなあの物体を気持ち悪そうに見ていたんだろぅ。
人間みたいに目を見開いてちゃんとしゃべってたのに。
「ぐるじ…く…るしぃ…」
って。
あれっ?
目とか口とかあったっけ?
よくわかんないけど私には見えたんだ。
今思えばあの声は事故を知らせにわざわざ来たのかな?
もしそぅなら暇な霊だよね(笑)
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