第4章-心の記憶、守るべきもの-

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(…………俺は……また夢を見ているのか) 視界が開いていく…… そこは前に見た夢の途中なのだろうか……? 「****」 「……****! ****……!?」 「****! *****!!」 2人は戦う…… 友でありながらも相手を殺すために剣を振るう―― (あの剣はレーヴァクレフ……そして……対峙している誰かは男だ――) 今、見ている夢は前より少し、鮮明に見えている―― そして、前と同じく繰り返される…… レーヴァクレフが対峙している男を貫く―― 「……***…………****」 「*******……****」 「****! *****!!!!」 男はレーヴァクレフを貫いた身体から抜いた―― レーヴァクレフに貫かれた男からは光が噴出し、あたりが歪み始めた。 「***!! *****!」 「****ーーー!!」 後方にでもいたのだろうか…… 2人の少女が男に向かって叫んでいた。 1人は長くサラサラしている髪で活発そうな子だ…… もう1人は短めの髪で見るからに大人しそうだ―― まるで人形みたいに………… 「*****!!」 髪が長い少女が切迫したように男に叫んでいる―― その間にも、剣に貫かれた男から噴出している光は増大している。 剣に貫かれた男は、光となり消え去っていた―― にもかかわらず光の量は増加していく―― 見ている、俺にも深刻な状況になりつつあるのは理解できる。 「****…………****!」 髪の長い少女の言葉に、男は―――
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