第1章‐1つの終わり……そして全ての始まり‐

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……ここはどこだろう 俺は表現しがたい感覚に包まれていた。 例えるなら……フワリと浮いているようで重い感覚。 ただ分かること・・・・俺はただただ歩き続けていた。 そして次に分かったこと― 1つは全てのものに祝福を与え包み込むように暖かい光―― もう1つは全てを飲み込み自我さえも失ってしまう混沌の渦、隅々まで漆黒に染め上げる深い闇―― 俺はその2つの狭間の上を歩いていた。 ただ前に向かって歩くだけ―― しかし立ち止まったり、後ろを振り返ってはいけない気がする。 そんな風に思いながら先の見えない狭間の道を歩き続けた。 どれくらいたっただろうか―? 気づけばそこに光と闇の球体が浮いていた。 例えるなら光と闇の勾玉がくっついた物だ。 【…………】 球体は俺を見つめるよう・・・試すようにフワフワ浮いていた。 何だ……これは…… 俺はその球体を不思議と怖く感じなかった。 そして俺はその球体の正体を知っている―――― 【………………】 球体は何かを伝えてるように動いた。 俺はそれを直感的に理解する…… 受け……入れるか……? そう俺が思った瞬間、意識が遠のいていった……
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