真姫

1/2
前へ
/36ページ
次へ

真姫

  「あー、今日も暇だぜ!」   と、画面向こう側の人に むかつく台詞を、むかつくポーズでいい放ったこの男。   そう、駄目な主人公の工藤裕二。   「なんでこんなイケメンがニート…」   真姫姉さんは複雑な 気持ちを込めて小声で言う…。   が、しかし俺はポジティブ。   「ん?真姫姉さん、俺に惚れたのかい?」   「誰があんたに惚れるか!!」   「だってタイトルからして、真姫姉さんルートじゃねーか!!」   俺は確信していた。 タイトルが『真姫』故に 姉さんを攻略できる…とね。   「あっ、それは作者があたしが登場するから気分で…みたいよ?」   早くも作者を呪った俺がいる。  
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加