美姫

2/2
前へ
/36ページ
次へ
  「あらら?、ゆー兄は?」   「寝てるから、起こしてきてくれるかしら?」   「はーい!」   そうだ、俺は寝ていたんだ。 気づいても暗闇から抜け出せない…眼を開ける気力がない。   ガチャッ   部屋のドアが開いた、美姫か… 美姫ならきっと優しい起こし方をしてくれるに違いない。   「みっきみきにしてやんよ!」   なぜ初音○ク!てかやめて!   ドスッ!!   「ぐはっ!…美姫てめー…」   「おっはよ!、ゆー兄」   「蹴りで起こすな!蹴り駄目!」   「モーニングショットだよ!」   コーヒーと蹴りのコラボ!?   「まあ、いいや…お帰り」   「うんっ、ただいま!」   美姫に起こされるのは今回が 初めてだったわけだが…。 危ない妹だったという事を なんか改めて実感した…。   そして美姫が部屋から 満足気に出ていくと同時に 俺は再びベッドに力尽きた。  
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加