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連、鏡「「暇だ。」」
この話しの最初が、こんな言葉でいいのであろうか。
今は3時間目の授業のはずだが、何やら職員会議でどこのクラスも自習中だった。
鏡「正連何が暇なの?」
正鏡が言う。
連「人生だな。正鏡は?」
正連が聞き返す。
鏡「僕も同じだよ。」
二人は同じ意見がわかると、にっこり微笑みながら階段をのぼっていた。
正連正鏡は双子だ。最近の双子は二卵性だとか、意見が違う、行動が息があってないといわれているが、この二人は一卵性に、行動、言葉、顔までもがそっくりそのまま。
しかし、ただ一つだけ、・・・・・目だけを除けば。
彼等には片目がない。正鏡は右目、正連は左目を失っている。
理由はまたあとで話そう。
さて、そんなこんなで僕らは昔からサボリの定番の屋上に向かっている。 最近は自殺やらなんらやで屋上に出れないという、学校が増えているがここの学校はフェンスに1㍍以内で近付くと、自動でアラームがなり、警備員が来る仕組みになっている。
便利な世の中だ。
連「たく。毎度毎度同じパターンでみんな来るよな。」
鏡「全くだよ。4回目まで来ると、流石に飽きるね。」
この時、彼等が屋上に向かう目的はクラスから出ることだった。
5月になったにも関わらず、相変わらずクラスからの質問ぜめ、それが小・中・高と続くものだから彼等にとっては毎年恒例行事の一部とかしていた。
鏡、連「なにか。」「暇つぶし」「「できないかねー。」」
それが二人にとって、これからの自分達の人生を楽しくやっていきたいという願いだった。
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