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不「まままままずいですね。」
他「ふふふ。不味君逃げたって無駄だよ。だって私に捕まるだもの。」
焦っている不味をジリジリと追い詰める女子。
鏡「ねえ正連。」連「なんだい正鏡。」鏡「女子って怖いね。」連「だな。」
不味を助けず、その状態をただぼやっとみる双子。(ちょっ!助けて下さいよ。BY不味)
不「はあ。仕方ないですね奥の手を使いましょう。」
ボソッと何かを決心した不味は一度深呼吸をすると女子の方へと近づいた。
他「はぇ!えっ!えっ!不味君!」
さっきまでは女子が追い詰めていたが、今は不味が女子を追い詰めていた。
そして追い詰めた不味は女子の手を握って自分の顔を女子の顔に近づいた。
不「すいません。今日のところは見逃してくれませんか?明日僕が作ったクッキーを渡しますので。」
困った顔しながら女子に尋ねる不味。一方、女子は不味に手を握られさらには顔ドアップときたため真っ赤な顔に口をパクパクしながら首を縦に振っていた。
不「わあ。ありがとうございます。」
この時の万遍な笑顔。それは女子は誰でもやられたらイチコロという『必殺☆王子スマイル』を不味は女子にくらわせた。
(本人いわく、ただの笑顔だそうだ。つまり不味は、自分の笑顔が女子を倒せる技とも知らないなしい。なんという無自覚。)
当然この女子も・・・・・・・『ぼん!』と音をたて、気絶し、その場に倒れてしまった。
不「大丈夫だよね?なんでいつもみんな倒れてしまうのかな?」
と、女子を仰向けに寝かせ、そそくさと屋上から消えていった。
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