9人が本棚に入れています
本棚に追加
あの四人とあった後は何も変わりなく、学校は終わった。
双子Side
鏡、連「「ただいま。」」
玄関を開け、僕らが靴を脱ごうとした時、奥の部屋からスリッパの音がこちらに向かってきた。
母「お・・・・・お帰りなさい二人とも。今日は大丈夫だった?悪口や虐めは無かった?」
母さんは震えた手で僕らの頬を触った。
鏡「大丈夫だよ母さん。」
連「むしろ、今日は機嫌がいいんだ。」
僕らは震える母さんの手を握った。そして本当に機嫌がいいことが伝わったのか、母さんは手を引っ込めた。
母「そう・・・良かった。それにしても本当に機嫌がいいみたい。何かあったの?」
鏡、連「「そうだよ母さん。聞いてよ。」」
鏡「新しい遊びを見つけたんだよ。」
連「しかも退屈しないやつ。」
母さんに問われた僕らはまるではしゃぐ子供のように、ブンブンと手を振りながら笑顔で答えた。
母「あらそうなの。良かったわ。あなたたち学校からきた相談プリンの悩みコーナーに『人生がつまらない。』と、書いていたから母さん心配してたのよ。」
母さんは安心した顔で僕らの頭を撫でた。鏡「ありがとう。母さん。」
連「心配してくれて。」
僕らは母さんに礼を言うと2階の自分達の部屋へ上がった。
僕らの部屋は2階の隅のほうにある。部屋の広さは12畳、部屋の中はWベットに、机、椅子、クローゼット、物置が二つづつある。
僕等は部屋に入るなり、制服を脱ぎ、普段着に着替えた。そして一緒に布団へダイブ。
ボフンと音をたて、布団の繊維が空中に舞い、窓から差し込む夕日できらきらと輝いている。
最初のコメントを投稿しよう!