ドールハウスに捕らわれて

はじまり

「あぁ、可哀相になぁ……まだ子どもじゃないか」

男のひとりは、警察へ通報。そして、もうひとりの初老の男は、雑木林に中で、すでに生き絶えた二人の子どもの前に、座り込んでいた。

「しかし、まぁ……なんと幸せそうな……」

生い茂る木々の合間から、淡いオレンジ色の光りが差し込み、微笑む二人の顔を照らし出していた。