1327人が本棚に入れています
本棚に追加
/123ページ
「…………っん……眩しい……」
僕はゆっくりと目を開ける。
「……っつ……頭痛い」
もうろうとする頭を左右に振り、辺りを見渡す。
「現実に……戻ってきたのか?」
木々の合間からは、日の光りが差し込んでいた。
ザワザワと騒ぐように、森の中を風が吹き抜ける。
僕はハッとなり、瑠璃の姿を探す。
横を見るとリュックを残し、もぬけの殻からになっていた。
「瑠璃!」
休む為に敷いたシートに手をつき、立ち上がる。
くそっ! 何処にいったんだ?
僕は悪態をつき、その場を片付けると、全てリュックにしまい、瑠璃を探しに行く事にした。
「それにしても……変な夢みたなぁ……」
最初のコメントを投稿しよう!