巡り逢い

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  短い草を踏みしめ、わずかに聞こえる水音へ近づくように歩を進める。 仲間とはぐれて(というより自ら抜け出してきたのだが)森の奥深くを目指す。 拭いきれない血がついた剣は、 歩く度にガシャガシャとイヤな音をたてた。 (オレだってまだ20歳なんだ。 国の為だとか地域の為だとかに 命無駄にしたくねぇんだよ!) この戦は、隣り合う国同士で勃発したモノだった。  
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