失われる日常

16/35
前へ
/40ページ
次へ
「忍法 手裏剣乱舞」 円堂が構えると、無数の手裏剣が円堂の後ろに浮いていた。 「新米の分際で…」 吉良が武器である長刀を鞘から抜き構える。 「いっけぇ!!!!」 円堂が合図すると無数の浮いていた手裏剣が一気に敵側へと向かって飛んでいく。 「くそっ…」 「隊長、ここは引きましょう。コイツは手に入れましたし…」 久王が風丸を背負いつつ、隊長吉良を守りながら言った。 「そうだn…「風丸を返せっ!!」 立ち去ろうとした瞬間、円堂が久王の腕をめがけてクナイを放った。見事命中。 「つぁっ…!!」 「久王…!!チッ…」 吉良は久王を担いでその場を去った。 風丸は、さっき久王の腕が刺されたため久王の背中からずり落ち連れ去られはしなかったものの、落下しようとしている。 ーーー高い木の上からー。 風丸は、未だに気絶しているので落ちていることにすら気付いていない。 「風丸っ!!」 ものすごいスピードで落ちていく風丸ー。 「間に合えっ…!!」 円堂は、必死で風丸を追った。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78人が本棚に入れています
本棚に追加