失われる日常

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「風丸…傷が深い…」 鬼道が気絶している風丸を眉間にしわを寄せながら言う。 「俺のせいで…ごめん…」 円堂は俯き申し訳なさそうにする。 「俯く隙があるならまずは風丸の応急処置をしてからだ!!」 円堂に一喝入れた豪炎寺。 その言葉でしゃんと前をむき直す円堂。 ゆっくり風丸を寝かす鬼道は、寝かすなり風丸の脈と呼吸を測り始めた。 「ヤバい…このままじゃ危険な状態だ!!」 鬼道がすぐに肩の傷を止血するが出血が思ったより多く、止血してもすぐに包帯が血に赤く染まる。 「豪炎寺!!お前、医療術使えたよな!?手伝ってくれ!!円堂はすぐに村に戻って木野を連れてきてくれ!!」 「「分かった!!」」 豪炎寺はすぐに風丸の傷を塞ぐ術を使い治療し、円堂は猛スピードで村に戻り秋を呼びに行った。
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