失われる日常

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=円堂視点= 風丸は俺のせいでけがをした…だからってクヨクヨしてもダメなんだ… 俺が今出来ること…それは風丸を助けること。 俺には、豪炎寺みたいな医療術は使えない。 鬼道みたいな特殊能力だってない。 なら、医療術の専門忍者を連れてくるしかないじゃないか!! 「秋っ!!いるかっ!?」 村の病院へ着くと周りには怪我をした村の人や忍が手当を待っていた。 「円堂くん!!どうしたのっ!?それにその血…」 「俺はいいから早くきて!!風丸がっ…」 焦っちゃダメだって分かっているのに…心が分かっていても体が先走る。 「円堂くん落ち着いて!!まず円堂くんの治療からするから!!」 秋は俺の両腕を抑えて落ち着かせてくれた。 落ち着いたと思ったらいつの間にか怪我は治っていた。 秋は医療術の使い手。優秀だ。 「円堂くん。風丸くんがどうかしたの?」 「あぁ…実は…」 俺はすべて話した。 「大変じゃない!!今すぐ行こう!!」 「あぁ!!」 俺と秋はひたすら森へ戻った。
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