失われる日常

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治療室からはまず、木野が出てきた。そのあとに豪炎寺、染岡が続いた。 「風丸は…!?」 円堂は木野に風丸の容態を聞いた。 「もう大丈夫だよ。これからは回復に向かうそうだから。」 微笑んだ木野は円堂に伝えた。 「よかった…風丸はどこ…?」 半田も安心して風丸の姿を見たいのかどこか探しはじめた。 「風丸ならこっちだ…」 染岡が風丸の眠っているストレンジャーを押してきた。 風丸は酸素マスクを当てて点滴を受けながら運ばれてきた。 「風丸…大丈夫か…?」 円堂が風丸に近寄った。 「もう…大丈夫…」 マスクをしているため声がこもっていたのもあったが、まだ声はあの元気はなかった。
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