失われる日常

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円堂、豪炎寺、鬼道の三人はマックスの言われた通り村の役場へ行った。 中へ入ると同じ場所に村長が三人を見据えるように座っていた。村長は三人を自分の前に座るように促した。 「風丸くんのことは聞いた…円堂、大変だったろう」 「いえ…一番辛かったのは風丸だったと思うから…」 その話に触れるやいなや再び泣きそうな顔になる。その光景を豪炎寺、鬼道は心配しながら見ていた。 「村長…俺たちが呼ばれたのは一体何ですか?」 鬼道が本来の目的を聞こうとすると村長はそうかそうかと再び前を見据える。 「今、この村は壊滅的状況下にある…よってここでこの村に新たな忍を導入する」 三人は目を見開いた。忍びを導入すると言ってもどこから… 「そんなに驚くな…それにもう援護してくれる忍びは一人ここに来ている、入ってこい」 三人は一斉に入り口の方を見た。
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