便所蜂はゆうき君がつけたの巻

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その日も幼稚園が終わり僕はヒロシ君の家へ遊びに行っていた。 「どっか遊びにいこうぜ」 と誘ってもヒロシ君は『テレビを見たい』と一向に動こうとはしなかった。 ヒロシくんは大の【できるかな?】好きとして知られていた。 大体僕が遊びに行く時間帯は【できるかな?】の再放送の時間と重なっておりヒロシ君は尚動こうとはしなかったのである。 「じゃあゆうき行くかー」 と誘うと 「いくいくー!!」 と素直についてきてくれるのがゆうき君のいい所だった。 「じゃあ今日は川いくでー」 と、とりあえず行き先を決めてから自転車に乗る。 「いくぜー!!」 とニケツの自転車は川を目指してキコキコ進んでゆくのだった。
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