2人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「えっ‥あの‥‥」
「あっ!いきなり‥ごめん!!」
しまった、やらかした。
思いっきり困らせた、そんなつもりじゃなかったし、でも話したかった。つか廊下で何やってんだ俺、完全アウェーじゃん‥
なんて考えてたら、彼女がクスッと笑って話してくれたんだ。
「よくそんなマイナーなバンド知ってますね」
「あっ!俺中3から好きなんだ!!周りは知らなくても俺だけ知ってる感が好きだった」
一瞬彼女はビクッと体を動かしたが、そんなのその時は気にしなかった。
「‥奇遇!あたしも中3からなの。まぁ影響なんだけど、ね。あたし最初の方のCD持ってないんだ‥」
「あ!俺持ってるから貸そうか?」
「うん、是非。」
こっから俺が奈々にハマるのに、そう時間はかからなかったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!