大好きなんだ。

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  「えっ‥あの‥‥」 「あっ!いきなり‥ごめん!!」 しまった、やらかした。 思いっきり困らせた、そんなつもりじゃなかったし、でも話したかった。つか廊下で何やってんだ俺、完全アウェーじゃん‥ なんて考えてたら、彼女がクスッと笑って話してくれたんだ。 「よくそんなマイナーなバンド知ってますね」 「あっ!俺中3から好きなんだ!!周りは知らなくても俺だけ知ってる感が好きだった」 一瞬彼女はビクッと体を動かしたが、そんなのその時は気にしなかった。 「‥奇遇!あたしも中3からなの。まぁ影響なんだけど、ね。あたし最初の方のCD持ってないんだ‥」 「あ!俺持ってるから貸そうか?」 「うん、是非。」 こっから俺が奈々にハマるのに、そう時間はかからなかったんだ。  
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