学校へGO!

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やっぱり答えは教えてくれない。 答えなんて分からない。 分からないから聞いているのに。 こんなにも、 こんなにもファミリーを 愛しているのに 何故ボスは私に こんな事をさせるのだろう。 『危険な肉食獣』 ボスの言葉が頭を廻る。 肉食獣。 使いこなせれば凄く便利な動物。 怖いものなんていなくなる。 でも自己主張が強くて 急に暴走し始める。 暴走したら誰も止められない。 生きて、止める事は出来ない…。 …私を…殺す… 「さぁ着いたわよ、悠希」 クレサに声をかけられて ハッとする。 ぼーっとしていたらしい。 …不覚だ。 「ありがとう、クレサ」 私はクレサが開けてくれた ドアから外に出て 光に慣れていない眼を しぱしぱさせながら 外に広がる景色を見る。 「…うわぁ」 目の前にある学校。 それを見たら、 つい言葉を発してしまった。 白い(はずなのになぜか黒ずみ、 所々落書きが見られる)校舎。 黒くて硬い鉄格子で できてい(たんだと思うけど 錆びて折れ曲がってい)る校門。 綺麗に整えられている (はずなのになぜかタバコやら 酒瓶やらが落ちている)入口。 綺麗に磨かれている (過去形+割られてる)窓ガラス。 …もはや雨どころか 風すら防げまい。 、
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