学校へGO!

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「僕は2年B組クラス委員長の 五十嵐 透(イガラシトオル)といいます。」 「私、野ノ村悠希。2年。 よろしく」 五十嵐君… 面倒くさいから委員長でいいや。 委員長に続いて 私も軽く挨拶をすると 委員長は軽く頭を下げてくる。 見るからに秀才君だ。 …この学校に合わない。 そんな事を思っていた時、 委員長が再び私を ガン見している事に気づいた。 …そんなに私が珍しいのだろうか。 「あの、 一つ聞いてもいいですか?」 「ん?いいよ。」 「女子…ですよね?」 「……………は?」 委員長の不思議な言葉に 私はつい聞き返してしまった。 だって…女子か?なんて 見りゃわかんだろ。 男がスカートはきますか。 「…男に見えるって言いたいの? 私のコンプレックスを 堂々と言うなんて いい度胸してんじゃん、委員長。」 「え!? いや、そう言う意味ではなくて! っていうか委員長って…?」 私が軽く右手で拳を作ると 委員長は首をぶんぶん振りながら意味を否定する。 「そもそも男子は スカートはかないでしょ。 何? 委員長、女装趣味でもあるわけ?」 「ありませんありません! 変な誤解しないでくださいよ!」 委員長がさっきより慌てた様子で首を横にぶんぶんと取れそうな位振る。 …コイツ…からかうと楽しいな。 「ここでは女子は珍しいですよ。 僕も久しぶりに見ました。 だからつい…」 「は? 女なんてそこら中にいるでしょ? 教室にも…。 ここって男女共学だよね?」 「はい、 今年から共学になりましたね」 、
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